【ワンムーブ】ストリートダンスで変わる世界 ストリートダンスの情報館『ONE MOVE』‐女性ダンサーの上半身の痛み・その3-木田実

女性ダンサーの上半身の痛み・その3

女性ダンサーの上半身の痛み・その3

みなさん、こんにちは!

木田実です!
前々回、前回に引き続き、
今回も女性ダンサーのテーマです。
 
 
書き始めると、
なんだか気になることがたくさんでてきてしまって・・・

普段、治療の中で気付いたこと、
女性ダンサーに会い、話しを聞いて気付かされたこと、
など、あとからどんどん出てきてしまうんですよね~。

女性ダンサーのテーマとは言いましても、
男性も同じことが起こることもありますので、
ぜひ参考にしてみて下さい。
 
 
さて、今回のテーマは、

“骨盤の後傾”

(骨盤を後ろに倒す。腰が曲がる。猫背の様な状態。)

です。
 
 
女性ダンサーの多くは、腰が反り気味です。

つまり、骨盤が前傾している、
後傾とは逆の状態になった人が多いです。

常に腰が反っている、
すなわち骨盤は前に倒れて(前傾)固まった状態のままで、
様々な動きをしてしまっているのです。

女性ダンサーに
ボディコントロールのアドバイスをしていても、
圧倒的にこのことが多いです。
 
 
腰とは反る(前傾)だけではなく、
前屈の時の様に、曲がる(後傾する)べき時は
曲がらなければなりません。

これは胸のアイソレの時に、はっきりとその傾向が現れます。
 
 
添付した図は、

・まっすぐな姿勢(図左)、

・胸のアイソレ・頭が前に出過ぎ(図真ん中)、

・胸のアイソレ・頭が骨盤の上に乗っている(図右)

と言う状態を表しています。
 
 
胸のパーツだけ動かすことができれば、
中心軸はキープされているためバランスは安定しています。
 
 
しかし、真ん中の図の様に、
頭と上半身が骨盤より前に出てしまうと、
骨盤の上から前方に中心軸がはずれてしまっているので、
前に体重が乗り過ぎて不安定な状態です。

この状態ですと、つま先立ちなどがキープできません。

もちろん、意識的にその形をするのならよいのですが、
常にこの動き方しかできないのであれば、
中心軸をキープするボディコントロールができないと
いうことになります。

上半身をゆらすたびにバランスを崩しやすくなるので、
振りもやりにくく、
上半身のやわらかなグルーヴ感が出せません。
 
 
これはなぜ起こるかというと、
骨盤と腰椎(腰の部分の背骨)が
そったままで固まっているため、
胸と腰、それらをつなぐ背骨がうまく連動せず、
胸から上のパーツが前に出てしまうからです。

胸を後ろにアイソレした時も同様で、
骨盤の重心点の上にある中心軸に対して、
頭が後ろに行き過ぎてしまうため、
後ろにバランスを崩しやすくなります。
 
 
この時に、
骨盤と腰椎が胸の前後の動きと共にうまく連動してくれれば、
上半身だけが前や後ろに出てしまうことはありません。

腰のそり癖(前傾して固まったまま)を矯正するには、
骨盤の前傾の逆動作、

“骨盤の後傾”

の動作をトレーニングすればよいのです。
 
 
この骨盤の後傾、慣れないと難しいので、
じっくり取り組んでください。

ではやり方です。
 
 
【骨盤の後傾】

①正座もしくは椅子に座り、骨盤のみを動かす、
股関節や膝などが連動しない状態を作る。

②骨盤を後ろに倒す(後傾)。

③後傾させる際に、骨盤の前、
真ん中にある“恥骨”の両脇(図一番右側、骨盤の図)、
赤でマルした辺りを指先で触れる。

④そして、ここ(恥骨の左右、股関節部)を引き上げる様に、
また腹の中に押し込む様にすると、骨盤は自然に後傾される。
意識は恥骨の左右両脇を動かすイメージで。

⑤ある程度できたら、次は立ってやれる様に練習する。
難しければ④に戻る。

⑥さらには肩(肩甲骨)をより前方に出す様に意識すれば、
背中が丸くなり、骨盤の後傾が容易になります。
 
 
立ってやれる様になると、胸のアイソレをやる時に、
頭が骨盤の上、中心軸に頭が乗ったままで前後にできる様になります。

腰がそり過ぎ(骨盤が前傾)であると、
常に腰に負担を強いることになり、
つま先立ちや片足立、やターンやいろいろな動作で、
バランスを取りにくくなり、結果的に力んでしまいます。

力んでしまうとステップは重くなり、
動きの切り替えも遅く、やわらかい質感の動きもやりにくい、
グルーヴ感が無くなる・・・などなどいいことはありませんよね。

実は、最近見たフリースタイルバトルでも、
その点に注目して見ておりました。

やはり、上位まで残る女性ダンサーは、
一定の身体的な特徴が共通しています。

腰がそり過ぎずに、ナチュラルな真ん中の位置にあります。
 
 
そういった人体の基本レベルでのボディコントロールを
無意識にできてしまうのが“うまい人”なんですね。

でも、それを理屈で知ることができれば、
誰だって再現できるものです。

実際に、私が直接アドバイスできるダンサーは、
その場で動きが変わり、
本人が一番驚いていることがたくさんあります。

正しく人間の体の動かし方を知れば、怪我もしない、
技術も上がりますからね!!

それでは次回は、
また女性ダンサーについて・・・かもしれませんが、
またお付き合いのほど、よろしくお願いします。

それでは!!

女性ダンサーの上半身の痛み・その3-木田実

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